複数の Video Cloud アカウントの利用
複数アカウント利用のメリット
複数の Video Cloud アカウントを持つことには、さまざまなメリットがあります。
- 複数のアカウントを利用することで、企業・組織内の異なるグループ、部門、関連会社、またはプロパティごとに、コンテンツを個別に管理でき、それぞれ独自のプレーヤー、プレイリスト、アナリティクス、アカウント設定を持つことが可能です。
- 異なるアカウントごとに、動画に対して異なるメタデータを作成・取得することができます。
ユーザー管理
追加のアカウントを作成すると、最初の Video Cloud アカウントと同様に 10人 のユーザーを追加できると誤解されることがありますが、追加のアカウントには新たなユーザーアカウントは含まれません。例えば、最初のアカウントに 10人 のユーザーを追加し、その同じ 10人 を2つ目のアカウントにも追加した場合、合計ユーザー数は 10人 のままです。ライセンス契約上、10人 のユニークユーザーが許可されており、1つのユーザーID は複数のアカウントで使用しても 1ユーザーとみなされます。ユーザー管理の詳細については、ユーザーの管理をご覧ください。
複数のアカウントをお持ちの場合は、ユーザーを各アカウントごとに個別に追加する必要があります。例えば、アカウントA とアカウントB の 2つを持っていると仮定した場合、あるユーザーがアカウントA に追加されても、アカウントB へのアクセス権は自動的に付与されません。各アカウントにアクセスさせるには、そのアカウントに個別にユーザーを追加する必要があります。
複数アカウントの運用戦略
複数のアカウントを持つ場合、コンテンツを整理する方法はさまざまあります。
コンテンツの種類または対象視聴者に基づく方法
コンテンツの種類や対象となる視聴者に基づいて、Video Cloud コンテンツを整理することができます。例えば、有料コンテンツと無料コンテンツを別々のアカウントに分けたり、社内向けコンテンツを公開用コンテンツと分けて管理することが考えられます。この方法の利点として、動画の終了画面に表示される関連動画の制御が可能になります。有料コンテンツはアクセス権のあるユーザーのみに表示され、社内向けコンテンツは社外の視聴者に表示されません。
組織構造に基づく方法
組織構造に基づいてコンテンツを整理することも可能です。例えば、マーケティング部門とテクニカルサポート部門がそれぞれのアカウントでコンテンツを運用する場合などです。この方法の第一の利点は、アカウントごとにユーザーを作成し、アクセス権を制御できることです。必要に応じて、ユーザーに複数アカウントへのアクセス権を付与することも可能です。また、Video Cloud のメディア共有機能を使用すれば、必要に応じてアカウント間でコンテンツを共有することができます。第二の利点は、各部門が自分の Video Cloud アカウントから、それぞれの YouTube チャンネルへコンテンツを配信できる点です。
複数アカウント使用時の制限事項
複数のアカウントを利用する際には、以下のような制限があります。
- プレーヤーはアカウント間で共有できません。
- プレイリストもアカウント間で共有できません。ただし、CMS API を使用することで、一つのアカウントからプレイリストデータを取得し、同じ選定条件に基づいたスマートプレイリストであれば、他のアカウントに同一のプレイリストを作成することは可能です。