はじめに
Video Cloud と Salesforce Sales Cloud の統合は、Brightcove の Audience Insights テクノロジーを使用して、Salesforce Sales Cloud(SFSC)の連絡先による Video Cloud 動画へのオンラインでの関与に関するデータを提供します。この統合は、Audience Insights システムの SFSC Publish 統合として設定されます。
Audience Insightsは、サブスクリプション アカウントおよび非サブスクリプション アカウントの両方に対して、視聴者単位で日次の集計データを生成します。サブスクリプション アカウントでは、subscriberId と customerId に基づいてユーザーが集計されます。非サブスクリプション アカウントの場合、customerId は代わりに views
オブジェクトから推定されます。これらの非サブスクリプション アカウントは、「TV Everywhere(TVE)アカウント」または「登録ユーザーアカウント」と呼ばれることもあります。
これらの集計値は、Audience Insights スコアカードから手動で生成されるレポートや、設定に応じて日次または週次で自動生成されるレポートに含まれます。
これらの値を含むレポートは、Salesforce などの Publish 統合に公開することができます。レポートを公開すると、Salesforce でトラッキングされているユーザーと一致するユーザーの値が更新されます。この処理は設定ページから自動化することも可能です。
最終的に、Salesforce 内の Contacts オブジェクトが更新されることになります。
なお、Salesforce は単一の Audience Insights または Video Cloud アカウントにしか接続できません。
ユーザーIDの一致
Publish 統合は、両方のシステムに存在するユーザーのみを更新できます。Salesforce に新しい連絡先を作成することはありません。
Salesforce 統合では、ユーザーを識別するために主なメールアドレス(Salesforce の Contact オブジェクトの Email フィールド)を参照します。このメールアドレスはハッシュ化され、そのハッシュ値が Audience Insights に保存されているメールアドレスのハッシュと一致する場合に、その連絡先が更新されます。
Salesforce にメールアドレスがない、または Audience Insights にメールアドレスのハッシュが存在しないユーザーは識別できず、そのため更新もできません。
前提条件
この統合を使用するには、以下の条件を満たしている必要があります。
設定手順
設定プロセスは3つの部分に分かれており、それぞれ以下のドキュメントに詳しく記載されています:
- Salesforce 接続アプリの設定:Salesforce 内のデータを外部の統合で更新するには、Salesforce アカウントに接続アプリを作成して、Salesforce データへのアクセスを管理する必要があります。
- Salesforce プロパティの設定:Audience Insights の Publish 統合は、値を Salesforce にカスタムフィールドとして送信します。これらのカスタムフィールドは事前に Salesforce 内で作成されている必要があります。存在するフィールドのみが設定・更新可能です。
- Audience Insights Publish 統合の設定:Salesforce 内に接続アプリが作成されたら、Audience Insights システムに Publish 統合を追加できます。